コミックマーケット73(07/12/29〜31)


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色々と同人界隈的には激動を迎えた2007年でしたが、最後の最後までコミケだぜ!とばかりに大晦日まで開催のコミケです。終わりよければ全てよし、という事で、平穏無事なイベントであって欲しいとこですね。


1日目(29日)
予報通りに夜から振り出した雨は、徹夜組に打撃を与えてはいるのだろうけど、こっちとしても雨音を聞くたびに出発するモチベーションが落ちていく状況で、端から始発で行くつもりはなかったとは言え、一応7時に目覚ましをかけて起きてはみたものの、「後30分寝よ」と、結局7時半起床。これだと現地着は9時過ぎか。
既に始発出発記録は途切れてますが、まぁ言ってしまえば今日はシャッター前クラスの極端に入手困難なサークルさんに行く予定がない事もあり、体力的メンタル的余裕があった頃は、それでも始発で行ってはいましたが、もう寄る年の波には勝てないって事で。
何より懸念していたのは雨でしたが、降り止むのも予定通り、微妙だけど晴れてきた感じ。よし、傘も持っていかないぜ!

夏とは違い、世間も年末の気配で少々遅い時間の出発ながら混み具合は余裕のある電車に揺られ、予定通り9時頃国際展示場駅着。入場列の誘導を駅前からやっていましたが、あれ?東駐車場はもう閉鎖してるんだ。うーん、閉鎖するなんて3日目くらいかと思ってたけど、1日目・2日目でもやるんだね。西からの入場って始めてだなぁ。
どのように列を形成するのかと思ったら、正門を正面に列を作り始めた後、やぐら橋の下経由でTFTをぐるっと周りこむ様に誘導してつどい橋の方へ出てきた。やっぱりセンタープロムナードも列で埋めてるのね。WFでもこの辺まで並ぶけど、やっぱりコミケもこの辺りまで列伸ばすんだな。列が落ち着いたのは9時半近く。しかも、そんな時間なので直ぐに列が整備され、結局一週して正門前へ戻ってきた感じ。そこで開場時間を迎える。
ただ、到着した時間も時間であり、さすがにコミケ、ここから建物の中に入るまで45分の時間を要した。こんなに遅く入ったのも久しぶりかも。
そのまま、まっすぐ東方面へ。今日は東123→東456を回る予定。

東123に入って間もなく、タクシーの荷物までうっかり持ってきてしまったドジっ子のアナウンスが流れ、そこかしこで笑いが上がったのが記憶に残る。アレはちゃんと荷物は返却されたのだろうか。その後の反省会のレポートを見たが、特に明言はされていなかったと思うが。
しかし、今日はそこそこカタログチェックはしているものの、初動先としては結構悩むものがあるな。いずれにせよ、見て回りたいポイントは限られているので、バラけているポイントを見た後は固まっているところローラー作戦すればいいか。
という事で、初動「クラスメイトショック」→「塩こんぶプロジェクト」を見た後、ボチボチ押さえるとこは押さえつつファルコム地帯でフィニッシュか。壁は遠巻きに眺めて買えそうなら。
結局、それですんなり買えるとこは買えてしまう。既に完売しているところもあったが、それは仕方ない。さらに壁勢を見る余裕もあったのでよし。

こんなもんかな、と思ったところで井上陽水が流れてきたので、それを合図に撤収する事にした。色々帰ってやらなきゃいけない事もあるし。

2日目(30日)
おかしい。2日目3日目は晴れる予報だったのに、何故か夜雨が降ってるんですけど。これじゃ明日の駐車場は、下が濡れてるじゃん。

というわけで2日目。昨日はヘタれて起きるのが遅くなったけど、今日は予定通りに出発。と言っても相変わらず始発ではありませんが。ジャンル配置が夏から以前の形に戻り、FC小説が来た事で、チェックしたサークル数は1日目よりも減ってはいるものの、プライオリティ高めのサークルさんが多数。よって、少し早めに到着するつもりだったが、少し早い到着という事は待ち時間も長いわけで、しかし雨で地面が濡れているという事は、座って待ってるとかそういう事はかなわないというのか。
果たして、8時頃東駐車場に到着。並んだ列は26列目。やっぱり入場は東駐車場からの方が落ち着くなぁ。

例によって8時半から列整理のアナウンスが出ているが、実際に自分の並んでいる辺りが整理されるのはしばらく後だろう。ただ、そうなると尚更、地面が濡れていて座って待っていられないのは辛い。ああ、しかもビニールかなんか持ってくればよかったのに、すっかり忘れてた。
まぁ、昨日は睡眠不足が祟って並んでいる間も寝落ちしそうでやばかったものの、今日はしっかり寝てきたので大丈夫。眠気覚ましの『勇者のくせになまいきだ。』もいい感じに頭をシェイクしてくれるぜ。
などとやっていると、あっという間に時間は開場時間間近となり、自分の辺りも9時50分頃から移動開始。ズンズン進んで10時10分には館内へ。今日は特にフライング拍手はなかったな。
今日も行動予定は東123→東456

今日はFC小説で『マリみて』『ハルヒ』があるので、少しじっくり見てみようかね。
初動から「ねこうさプリン」「volunteers」「Magical Holy Water」「恥骨マニア」「HONEY DROP」「玉亭」「BitterSweets」「YOU2HP」「月球観測機関」と固めうち。
東456に移ってからは「プラチナブロンド」「さうんどすとっく」を消化。むぅ、必須マークを付けていたサークルさんはこれで終了か。1時間も経たずに片付いてしまった。
押さえたいとこは全て押さえているので満足度は高いけど、しかし時間的には余裕があるな。というわけで、壁勢の中から「ElectromagneticWave」に並んでみる事にした。どういう本を作っているのか興味あるし。
そして11時前から並び始めてみたものの、本を買えたのは12時半過ぎ。シャッター前の厳しさはどこも変わらんなー。

一息ついた後、島巡り開始。買い忘れていた「あじわい牛乳」を買った後、『ハルヒ』地帯を少し巡ってから撤収する事にした。
明日の準備も色々あるし。

3日目(31日)
3日目は、幸か不幸か突発的に天候が崩れる事なく晴れ。その分、少し冷え込んできた感もありましたが。

さて、今回もめでたくサークル参加となりました。毎度のごとく売り子手伝いのフトシを伴って、いつもの通り8時正門着。
テキパキと自スペの準備をして、巡回してきたスタッフさんに登録証と見本誌の提出を済ませ、軽く朝食を取っている、その目と鼻の先では、外に向かうための列がモリモリと伸びています。今回は1列挟んだその先が大通りだからね。
時間にして8時半を回ったところ。
フトシ「もう既に反対側まで届きそうな勢いだけど行かなくてええんかー?」
Undo「オニギリ食ってから。後、お隣さんに挨拶してからでいいじゃろ」
そして間もなく、お隣さんが到着し準備が完了した頃を見計らって挨拶を済ませ、フトシに売り子を任せ自分も行列に並ぶ。
例によってスタッフさんが注意事項と列整理をしつつ、まぁ色々手を変え品を変え言うもので、
「どうせ、スペースに戻ってくださいと言っても、みなさん戻りませんでしょうから〜」
「列を離れたら戻る事はできません。が、思い直して自分のスペースに戻られる、という方は大歓迎です」
とチクリと忘れない。たはは、と苦笑い。

時間を確認しようとコートのポケットに手を突っ込んで、携帯はおろか、ペン類も持ってきてない事に気づく。あー、こりゃとっととスペースに戻らなきゃなーと考えていると、シャッターが開いて列は外へ。多分いつも通り9時50分頃だろう。
初動が「Rengaworks」なのはいつもの事なので、やはりいつもの通り側面シャッター前の列を形成する人ごみに混じる。ここで形成される列は、A68ab〜A72aとA79b〜A83a。「天然石」や「ぶらっくしゃどー」が人気高そうだが、こちら側では「QP:FLAPPER」が最人気か。本当にもうイベントでは買えなくなったなぁ。優先度変えればともかく。というわけで、この時点でパス。「Rengaworks」も上から数えた方が早いくらいに列人数は多いだろうか。
この時点で「歩く電波塔の会」が本はあれど本人未着の報が入り、ガックリと計画変更を迫られているらしい人たちがチラホラ。
と、そんな人ごみの中、どうやら中で列を形成しているであろうサークルさんに並びたかった、という人が「あれ?あれ?」と言っているところへ、「それは指示した人がしっかり注意してなきゃダメですよ!」と慰めてるんだかなんだかな人が居るのを、親切な人だなー(棒)というか、とっとと中に戻ればいいんじゃないだろうか、と眺めながら列に並び、後は開場時間を待つ。
開場目前、シャッターが上がり始めると中から噴出す熱風。あれ?建物の中って暖房効かせてたっけ?と錯覚する程、中の熱気が凄いのか、外が思ったよりも冷えているのか、果たしてコミケ3日目スタート。

購入順は予定通り「Rengaworks」→「ぺたぺただん。」→「スカポン堂」と済ませ、とにかく時間はともかく連絡手段としても携帯を取りに戻らねばならないし、いや、先にまるねこジャンルを消化しておくか、ということでT列で買い物を済ませ、一度スペースへ戻る。
フトシから「始まる前に、尋ねて来た人おったでー」うそーん、でも誰だかわかったから後で行っとくわ、と話している先から、ボチボチ本を手に取ってくれる方が。今回は久しぶりにアリスソフトジャンルなので動きはそれ程でもないと思うけど、良きかな良きかな、と思いつつ次の行動順を検討。購入必須のサークルさんは東123に多いが、プライオリティ高めのサークルさんが東456にある‥‥という事で、東456のプライオリティ高のサークルさんを抑えた後、東123をCからローラー作戦か。
東456で「RICK LUBIN」「麒麟堂」「さんどうぃっちーず」を巡り、再び東123。順々に回ってたら、東123だけで終了かな。
手始めに「はっちゃけ荘」でPONPONさんに挨拶をして、なかなかの人ごみを掻き分けながら、男性向け創作人気サークル地帯→葉鍵月人気サークル→葉→なのはと回っていると、これで12時。予定より少し早いが自スペに一時帰還。
「PSPで遊んでる暇ねー」というフトシのぼやきをほっとき、売り子しつつカタログチェック。やべ、東456もまだまだ欲しいとこあるじゃん。お約束の12時半まで後ちょっとあるな。て事で、再び東456へ。「まるあらい」「BlueMage」「40010壱号」などを確保し、これでひとまず終了かな。予定通り12時半。再びスペースに帰還。

PSPで遊べないどころか、寧ろ寝落ちしそう、というフトシと売り子交代。暇過ぎて‥‥というわけでもなく、やはり、壁が片付いて島中へ目を向ける人が増え始めたと思える11時以降から、手に取ってくれる方の伸びがいい、という事なのだが、それより何より単なる寝不足で、俺も眠い。後ろで寝といていいよ、と下がらせたら、本当に速攻でイビキかきはじめやがった。嘗て夏コミの入場列で並んでいた時も、あの炎天下の中平気でイビキかいてたくらいだからな。いくら寝不足気味とは言え、その寝つきの良さはうらやましい。
まぁ、お隣さんを見てると、眠気覚ましにうちも少し呼び込みでもした方がいいかなと思ったりもしたが、お隣さんの分うちは粛々とやってていいだろうと考えた。寧ろ自分の「必死な『買って』オーラ(笑)」が出ない様心がけるべきだな。時間帯に関わらず、何故か自分が離席してる方が本が売れてる感じだしな。ホント。真面目に。

去年に比べれば思ったよりも人は残っている感じはするが、大晦日故かそろそろ席を立つサークルさんが出始めてきたなか、再びフトシと売り子を交代してカタログの見直し。いくつか見ておきたいサークルさんがあるので、再び東123で買い物。
壁巡りには早いんだがーと思ったが、「漆黒のJ.P.S.」の列が短かったので並んでみた。あっさり購入。意外だな。少し、サークルさんの本をゆっくり見て回る余裕もありつつ「まからっこ」「蒸気亭」「ぺぱくら」など。
スペースに戻りまた売り子をした後、15時を回ったくらいに、最後の買い物、というか壁の残り物巡り。前回程「こいつは!」というとこはさすがに残ってなかったが、ボチボチ買い物をしつつ終了。

スペースに戻ってみれば、割とこの列のサークルさんは撤収が早いのか、結構スペースが空いてきたな。いや、自分の周辺はそうでもないけど。背後の方とか。土壇場までくればそれ程大きな出来事もなく、時間経過も気にしないでいたらあっさりと終了時刻を迎えました。
今回も無事コミケ終了。お疲れ様でした。


総括
3日目の〆に「今回も無事コミケ終了」と書きましたが、つまるところ、ここ最近のコミケは、特に目立った事件があったわけでもなく、普通にイベントが進行して、普通に終了を迎えている様に思い、なので特に「まとめ」として書く事もありません。昨年の米沢代表逝去後の運営不安や、昨今の同人イベントを取り巻く問題など色々ありましたが、少なくとも参加者視点で際立った不手際を感じないというのは、スタッフさん、及び参加者の努力と協力の賜物かと思います。
もちろん、反省会や個人サイトのレポを見れば、いくつかの問題は存在していますが、そういった点も今後参加者の努力として解決していければなによりです。
何も問題が起こらなければ、ここに書くこともどんどん減っていきます。書くことが少なくなるように祈りつつ、来年も良いイベントでありますように。