コミックマーケット86(14/08/15〜17)


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1日目(15日)
コミケ1日目――去年のコミケは夏・冬とも、日程ごとのジャンル割による買い物したいサークルさんの分散に悩まされたが、久しぶりに「いつも通り」なコミケ――
と思っていたのに、いざ配置が明らかになってみると、今回は1日目の私的ウェイトがとにかく高い。それもこれも『艦これ』のためである。RPGとかだけならいつも通りなんだが。
その分、2日目のウェイトは極端に落ちる。良い中日だと思っておこう。
しかし、ウェイトが高いと言っても、優先度順で考えればどうだろう。それ程朝から頑張る必要はなさそう。今は東西の連絡も楽だし。

果たして、割と中途半端な9時10分頃に国際展示場駅に到着。この時間帯では東駐車場は閉鎖されておらず、東駐車場へ。入場待機列に並んだのは9時25分頃。
思えば、去年の夏は酷暑にも悩まされたよなぁ(遠い目)
それに比べれば、天気予報的にはコミケ期間中唯一の晴天マークで、気温も上がって真夏日ではあるが、予報気温的には5℃も低い!駐車場が全面舗装されたためアスファルトからの照り返しがあるとは言え、思ったよりも海風も吹いており、体感気温から考えてもとにかく全然マシである。
ここ数年で、一般参加ノウハウ的な物の蓄積が進んでいるのを見かけるが、今年は久しぶりに難易度下がったかな。確認してみたら一昨年もそれ程でも無かったかも。去年が極端だっただけか。

開場時間を過ぎ、10時半頃になって、まもなく列移動のアナウンスが入る。
ちなみに、並んだ列は海側駐車場の6の2だが、海側駐車場には6の3までしか列を作らず、その後の列は建物側に作成していた。
そもそも東駐車場の閉鎖のタイミングがよく解らない。さすがに開場時間の10時以降は、正門側にしか列を作らないとは思うが。そんなに後続の列も伸びなかった様だし、こんなものか。
10時40分には自分の位置も列移動が開始し、10時50分には館内へ。

前述の通り初動に悩んでいたが、チェックリストから考えると一番並ぶ事になりそうなのは「フロンティアチャイルド」なので、ここを初動。そこを起点にルートを考える。まぁ、普通に東123→東456→西の順か。
予定通り、「フロンティアチャイルド」では45分待ち。しかし、後に立ち寄ってみたら列なしでも在庫ありだった。まったく人気が読めん。壁では「ぺたぺただん。」もチェックした後に、東1の『艦これ』地帯から順に島中巡りを開始。
このタイミングでは、基本的に自分の指名買いサークルさんはそう完売という事は無いし、列が伸びているという事も無いのでサクサクと購入はできる。それならもうちょっと新規発掘をしたい所ではあるが、予算の都合もあるし、なによりジャンルの配置地帯として考えると『艦これ』地帯はゆっくり島巡りという状況では無かった。まさにジャンルの勢いというヤツですな。
ただ、会場全体が混んでいるという訳ではなく、東1の部分さえ抜ければ割と移動の余裕はある。メンタル的に余裕があれば、後からまた見に行けば良い。
一応、「甲冑娘」と「薄荷屋」の様子を見てから東456へ移動。
東456側は、RPG地帯意外にはピンポイントに優先度の高いサークルさんが揃っているのだが、「ボルボる」は案の定終了、「塩こんぶプロジェクト」は新刊無し。ある意味、初動を悩んだ要因でもあるんだよなー。
RPG地帯へ移動し『アトリエシリーズ』『ファルコム関連』をざっと眺めて、必須のサークルさんを抑えてまずは一段落とする。後は、西から帰ってきてからだな。
西館への移動は、いつの間にか始まっていた東1トラックヤード付近から西2へ抜けるルートが本当に快適である。道路を横断する事になるが、前回に比べ警備員さん数が増えた気もする。開場時間中、ずっとここに配置されている必要はあるが、利便性を考えればここは外せないでしょ。
西館は『鉄道』地帯をサッと眺めてから東館へ帰還。

西館に向かう前に通りかかった「薄荷屋」が、新刊総集編も無くなって終了していた。やっぱ様子を見てるようじゃダメだな。残念無念。
気がつけば時間は既に13時をまわっていたので、先に昼食を取ってしまう事にする。
会場で食事を取って一息付けるくらの余裕、良いよね。食欲を刺激される香りに釣られてカレーライスを食べるくらい、今日は環境的に余裕があったw
しかし、こうして一息ついてしまうと再び島中に特攻する気力、つまりメンタル的な体力が一気に消失してしまうのが問題だなぁw
食事が終わって、席を立つ前にチェックリストを眺めて、「うん、今日はもう終わりでいいや」という判断に至る。
こうして14時くらいで撤収したのでした。

2日目(16日)
コミケ2日目。チェック対象のサークルさんの数が少ないし、しかも完売必至って事もないはずなので、入場列回避でも良かろうとのんびりした起床だったのだが、カーテンを開けてみたら降りそうで降らない微妙な空模様である。
コミケ期間中の天気予報はじょじょに下り坂に向かってはいたが、今日までは晴れマークがついていたはずだが。

入場列には並ばない事、を見越して11時頃に国定展示場駅に到着。狙い通り、既に行列は無くなっていたので、まっすぐ正門から入場。
今日のチェック範囲も東西に及ぶが、東西の連絡が楽になったとは言え行ったり来たりする気は無いので、今日の初動は西館。その後、企業スペースを見てから東館に行って終わりで良いだろう。
西2へ向かい「金米糖工房」「さうんどすとっく」「かんむりとかげ」をサクサクと抑えて終了。11時20分には西館を出て企業スペースへ。

我ながら午前中に企業スペースへ、というのは珍しい事だが、午前中の企業スペースとしては珍しい程空いているなぁ。3日目は知らないが、1日目、2日目の企業スペースって、常にごった返しの印象だったのに。
まぁ、早々に人が殺到して必要な物が売り切れて、既に人が捌けた状態だったのかもしれない。買いたい物を買って早々に企業スペースを離脱。
企業スペースから出てきて東館に向かう場合は、結局いつも通りガレリアに抜けるルートが楽だな。以前はここがボトルネックになっていたが、今は移動ルートが複数用意され分散した結果、通路も空いていて凄く楽である。

東館では「舞子海岸迄五分」を抑えて終了。今日は島巡りって事も無いしな。
12時はまわっていたので今日も昼食を取る事にする。時々天窓から見える空が明るくなったりもしたが、終止暗い空である。
これは絶対降りそうだなぁ。早々に帰った方がいいかもしれない。
と言うわけで13時頃には会場を後にした。
結局、夕方になったらにわか雨もあったし、この時期には珍しいくらい涼しかったりもしたんだが。おいおい、このまま明日も天気が悪いとかカンベンしてくれよ。

3日目(17日)
コミケ3日目は、1回置いてスペースをいただけましたのでサークル参加です。
大崎で手伝いを頼んでいるYと合流し、大崎一番太郎に(声だけ)見送られて出発。国際展示場駅に到着したのは8時。例によって、3日間で一番朝が早い。
現地に着いてみると、湿度はあるものの薄曇りで、待機列もだいぶマシか。
元々の天気予報では、3日目だけが日中は持ちそうなもののやや怪しい気配?だったのだが、最終的には晴れマーク。もし雨の割合が高まるようだったら、荷物持ち込みな立場としては色々雨対策も必要になるので、良かった良かった。

入場もスムーズで、8時10分頃にはスペースのある西館へ。
特に変わった事もなく、テキパキと自スペの準備。館内もやや蒸す感じはあるが、通路やシャッターに近いし風通しも良くなるだろう。
朝食を取って一息つくと、気がつけば9時をまわっている。今回は配置が西館なので、東館を初動にするつもりだから移動しておかないと。以前なら、自スペをいつまでも不在にしている訳にもいかないし、東館配置なら西館は諦める、西館配置なら心残しが無いかつ無駄の無いよう東館の分は厳密な行動予定を立てる、といった所なのだが、東西の連絡がかなり緩和された事で、その辺がだいぶマシになったように思う。それでも今回の場合、初動は東館にするけどね。
Yにスペースを任せ、全館が一時閉鎖される9時半になる前に東館に移動。開場前列は、所によってマチマチな伸び。そもそも、今回大行列を作る見込みのサークルってどこだ?
ここ最近の自分の初動は「Rengaworks」か「きなこの山」だが、今回は「Rengaworks」が新刊無しペーパーのみという事なので「きなこの山」へ。その後、東1→2スキップ→3→東5→東壁をながめつつ西、かな。ほんと、東1→西2の直通は便利。
全館閉鎖と時を同じくして、外行きのシャッターが開いて外へ。
これも最近の開場前列恒例になっている気がするが、建物側面部のシャッター前サークルに並ぶ列作りが大混乱である。考えて見ると、最大手に降られる、28〜29、44〜45、60〜61の辺りは、2スペ取りだろうし、そうなると1シャッターあたり2サークルしかないし、列を作るために広大なスペースはあるし、と整然と行列ができるのかもしれないが、横は6スペ相当だし、1スペしか取らないサークルもあるし、列を作るスペースも無いし、そりゃ混乱もするか。
今回も3、4サークル分の列が入り交じってやや混乱気味。スタッフさんも歴が浅い人が担当になっていたのか、すったもんだのあげく、ベテランらしき人がきて、列の目の前で熱いスタッフ教育が入るのだった。はー、こういう光景初めて見たな。こんな苦労もあるスタッフさんに感謝です。

10時。開場。
さーて、「きなこの山」はこれからしばらく牛歩かな、と思っていたら珍しく10分で終了する。これマジ!?まぁ、考えてみれば、冬も一般で入ってまぁまぁ早かったわ。
次は一度館内に入って東3配置のいくつかのサークルを抑えて東1へ、と計画していたが、「きなこの山」に並んでいるそばで館内配置の「めんくい」の列が形成されていました。東3の島外周はアニメーター地帯でいくつかチェックは入れているが、まぁ混んでてスルーっしょ、というつもりでいたのだけど、「きなこの山」で買い物を済ませているうちに外の列が消滅しまして。はえー、既に完売か、もしくは列が捌けただけか‥‥と確認してみると、既刊は終了していたが新刊だけありで列無しだしったので購入。ラッキー。
ルート沿いの「ウルトラシッカチーフ」だけ購入して東3のシャッターからトラックヤードへ。
次の目的は、東1から入って「うずまきひよこ」からローラー作戦かなー、と大手列を抜けていくと、東2付近で「斬鬼楼」の最後尾に遭遇する。あれ、スペースは東1シャッターだから、東2に最後尾があるって事はそんなに列が伸びていない?
「斬鬼楼」は毎回チェックだけは入れつつスルー対象だったのだが、以前本を買ってみたらガッツリとマンガを描いているので好印象なんだよなぁ。時間は10時15分。これくらいの列なら並んでみるか!と並んだわけです。
判断ミスだったけどね!
東2付近から東1シャッターへ、カーブ1回で終わっているなら、そら列は短かったろう。しかし現実は、東1方面へトラックヤードを突き当たりまで行ききって、ゆうぱっくの所まで行ってから折り返していたのである。そんな‥‥東3側から行って最後尾になったら解らないじゃん。列もそこそこ進んで今更引けないので、そのまま並んだけど。並んでいる間、よりにもよって日差しも出てきたよ。あ、屋台の牛タン串が凄く良い香り。
販売物はグッズなどもあったようだが、丁度11時くらいでグッズは終了。そこから本のみ1限販売になり、そうなると列の消化は一気にスピードアップして購入。結局1時間待ちでした。
その後東1に入ると「うずまきひよこ」は既に完売。しゃーない、委託に切り替えていく。
そこからローラー作戦を開始する事にしたのだが、そもそも東1に指名買いサークルはそんなに無いし、しかも1日目同様に『艦これ』地帯なので混雑がヤバイ。ダメだ、M列をとっとと越え無いと。「FBC」「まるあらい」といった指名処だけを消化してさっさと東3へ。
それにしても、1日目2日目と比べでも無いが、前2日間に比べて島中もなかなかの混雑だなぁ。チェックの入ったサークルさんは中央通り沿いに多いので、そこに沿っての移動になったがなかなかの混みっぷりである。「珍譜堂」「ヴェロニカの歯」「C.A.T」「ハレサク」「じゃらや」を経て、「はっちゃけ荘」に出てPONPONさんに挨拶を済ませ、とりあえず目的は達したか。外周沿いにガレリア方面に抜けて東5へ。

東456側は、実の所それほどチェックは入っていない。壁も適当に見るだけ〜と思っていたが、あ、「偽住所不定」もう終わってるじゃん。「Yellow avantgard」は列無しで買えたのでお試しに。
ふむ、「Rengaworks」は眺めるだけにしても、残りの主立った所は「ドリヤス工場」で東は終わりか‥‥こんなもんだっけ?とリストを見返してみたら、あ!東123側の壁!「スカポン堂」と「行脚堂」見てないじゃん!島に気を取られているとこれだよ!
この後、東1から西館へ移動する事を考えれば行ったり来たりは面倒なので、東456側は指名買い分だけを抑える。がー、保留分ががが。
どちらも後から行って買えたので良し。これで東館側は一度離脱。西館へ移動。

連絡路の利用者、一気に増えたなーと思いつつ、道路を渡って西2へ。
一度自スペに戻る約束の時間に迫ってはいるが、西の壁勢として「兎に角牛」「あじのひらき」を抑えてから自スペへ。
睡眠不足のYが寝落ちしかけていたが、寝落ちしそうな程ヒマなのかと言えば、そうでも無いのがまた辛いらしい。勝手に徹夜しているヤツは知らん。荷物を置いて、西館の指名処を抑えにかかる。
戻ってきてからの西館壁勢は、買えるとは期待していなかったのだが「EXCLAMATION」「ロケット野郎」も買えたので購入。グッズもあったけど予算外。しかし「富士壺機械」とかは、この時間でも厳しいのでパス。
西1側は「HaruTomo」が新刊無しだったが、「太古の月」「神楽家」は待ち時間なしで購入。そして『べびプリ』地帯を一通りまわってから自スペに帰還。これで一旦一息つ‥‥あ、『アイマス』『ラブライブ』地帯がさっぱりじゃねーか!ま、その辺は後でいいか。

昼食を取りつつ、Yと変わって売り子をしつつ過ごす。
それ程人通りの望めないジャンル配置ではあるが、ピンポイントに見に来てくれた人はもちろん、通りがかりに「お、『パルフェ』の本が出てる!」と手に取ってくれる人も居た。本にも書いたが、もう10年前のタイトルだし、継続的に何か活動のあった訳でもないのだが、こうして今も、ふと立ち止まってもらえるタイトルなんだよなぁ。
あ、それからスケブは今回も受け付けておりませんでした。申し訳ないです。

場も落ち着いてきただろうって辺りで、ちょいと挨拶漏れがあった分もまわるため、一度東館へ。
ついでに、「斬鬼楼」に並んで居た時の牛タン串の良い香りが忘れられないので食うことにする。おいおい、牛タン串に最後尾札が出てるじゃねーか!後、美味しかったです。イベント価格だけど。
終了間際の後片付けで西館の駐車場の方にも行ったんだが、今って飲食屋台を数台並べて簡易フードコートを作っているんですね。コミケ中の飲食は館内のレストランくらいで、外の屋台はドリンク売りくらいだと思っていたので驚いた。便利だとは思います。
東館からの帰りに、『アイマス』『ラブライブ』地帯の買い逃し分を抑えて帰還。後はスペースで終了時間までのんびり。用意した部数の8割も捌けたし、思ったより良かった。

そんな感じで今回は終了。お疲れ様でした。


総括
去年の夏コミがトラウマになっているのか、何かと対策やらなにやらと話題になったけど、今年の東京の8月はそんなに暑くもなかったわけで、コミケ3日間通しても存外に過ごしやすかったですね。さすがに日差しは暑いので、それに照らされると辛い事に変わりはありませんが、そもそもコミケ期間中の天気予報も実際の天気も、全時間快晴という分けでもなかったので、ずいぶんマシだったと思います。だいたい、過去を振り返れば、そんなにいつもいつも夏コミが暑いわけでもないんですよね。ここ数年は、隔年くらいで「暑い夏」と「過ごしやすい夏」を繰り返している気がします。
‥‥という事は(遠い目)
気候だけでなく、特に騒動的な話題も聞かなかったし、穏やかなコミケだったかと思います。

最近は結構休憩時間をガッツリ挟むようになって、適当にガレリアのレストランを利用しています。昔は入場待機中に飲食屋台をよく利用していたものの、最近はめっきり利用しなくなっていたんですが、いつの間にか開場時間中も飲食屋台を並べてるんですね。東西の連絡路もそうだけど、会場の過ごしやすさという面についても、ずいぶん改善というか改革が進んでいるんだなぁと感じました。