我が青春のこの世の果てで恋を唄う少女





ここには、これまでUndoがプレーしたり読んだりしたYU-NOの作品をレビューしておきます。

「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」:PC-9801
恐らく、永遠の不出生のゲームになりそうなタイトルの、その始まり。デモの偉大さを始めて感じた作品かもしれない。Windows、ムービーが標準になりそうな時代に旧式なドット絵アニメーションなOPではあったが、逆にそれが演出効果が効いていて良かった。ビデオ機能の能力のヘボさか、なぜかノイズ混じりの映像になっていたけど、かえってそれが効果的。しばらく演出だと信じていた。考えれば、いつか必ず全てのシーンを見ることができる内容であるよな。始め、正直言って異世界編は違和感を感じたけど、なんどかやってみたらそんなことなくなった。

「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」:セガサターン
コンシューマ移植作。ビジュアルの塗りなおし、オマケディスク要素の追加、フルボイス、ムービーの追加など、完全版と言える内容かもしれない。しかし、インパクトの大きかったOPが挿し代わり、演出的にかなりダメなデキになってしまったのは間違いなくマイナス要因。やっぱり、PC版をサターンクラスのクオリティで焼きなおしたものこそ完全版かなあ。

「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO(大人の缶詰収録版)」:Windows95、98、Me、2000
大人の事情で逆移植は夢のまた夢という感じなところへ、打開策として打たれたかのような、メーカーオフィシャルのエミュレーション版。ビジュアル的には完全にPC-9801版。さすがに古臭さを感じる。まあ、それはともかくとして、これも4年の重みか、当時は可能だった文章表現が現在は使えず「×」の嵐。つーか、×まみれ。探せばどこかにこの「×」を外すパッチがあるのでそれを使うべき。やむをえないが、現在のハード環境において、オフィシャルに楽しむにはこれしかないか(でも、缶詰は入手困難?)


「この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO」:小説
シリーズ4巻。今や当たり前のエロゲのノベライズ化は、この作品も多分に漏れず。現代編を前2巻、異世界編を後2巻で。そもそも感覚でストーリーを理解する現代編について、ストーリー化することに色々と不都合が感じられた上、長い話を無理矢理2巻に押し込め、さらにH要素も加えようとしているので、結構苦労が感じられる。いや、頑張ってると思うけど。それにしてみれば、異世界編は小説化しやすいし、現代編に比べて長くもないので2巻に押し込めるのはまあまあなんとかなったかも。いくらかマシなうち。

「YU-NO この世の果てで恋を唄う少女」:コミック
ひっそりとGファンタジーで連載されていたマンガ。作者はそっちの世界では人気のまりお金田。長さにしてコミック1冊分の短期連載なので、結構苦しい内容をしていたりする。これはどっちかというと、こういうスケジュールでマンガ化しようとした編集サイドの問題だと思うが。興味のある人、まりお金田が好きな人は買ってみては?

「YU-NO」:ビデオシリーズ
エロゲアニメ化はこの作品も漏れず。30分4話でエロ重視(最終巻だけ否18禁?)。1話を見るまでは結構期待していたのに、俺はまだまだ甘い‥‥。大人しくエロアニメとして楽しんでください。色々スゴイから。