俺のデフォゲー


このリンクの先は複数プラットホームに展開されている各タイトルの、やり比べレビューになっています。

SimCity
中学の時に白黒な画面(Mac SE/30)で出会って以来、Undoのゲーム人生の大きな転機となったゲームです。ファミコンとセガマークII&IIIで敵を倒すゲームしか知らなかったUndoに、「モノ」を作る楽しみを教えてくれた、という感じでしょうか(笑)

ゲーム内容は今更説明するまでも無いくらい超有名ですが、プレーヤーが市長となって何も無い土地に街を作っていくというもの。単純な事、この上ないです。でもこの広大なキャンパスに、自分のイメージする街を作っていく作業がものすごく楽しいのです。当然、ただ作っていくだけじゃなくて、災害が起こったり住民が不満を爆発させてみたり。そこのバランスが絶妙なのです。

まじめな話、本当に衝撃を受けました。まさに未知との遭遇と言う感じで、サルのようにやりました。Undoがまだまだゲームへの見分知識がアマちゃんだったということでもあるんですがね。
これが理由でパソコンゲーム界にものすごく興味を引かれました。当時のパソゲーには、家庭用ゲームにはなかった魅力っていうのが溢れてた、と思ってます。
ついでに言えば、単純な斬新さだけじゃなくてゲームとしての完成度も高かったのも要因だと思います。しかし、シリーズは進んでも初代ほど新作から魅力を感じれないのはなぜだろう?それも時代だから?

Wizardry#1
UndoにとってのキングofRPG。永遠の名作ってやつです。
RPGとの出会いは「ファンタシースター」か「ドラクエ2」が元祖になるわけですが、それ以来RPGは全コンピュータゲームのジャンル中1番好きなジャンルになっていて、いろいろRPGにはチャレンジしてきました。で、色々なRPGにチャレンジしていたころ、「Login」巻末に載っていた「Wizardry」の連載記事?(須田PIN氏のコーナーであった)を見て、ピーンときたのです。実は、それ以前にも「Wizardry」はやったことありました。ファミコン版です。しかしその時は途中で挫折して、さらに借り物で村正と聖なる鎧までとってあったデータを消し去ってしまうという笑えないことをしでかしてしまいました。でも、何かまたチャレンジしたくなるようなものがあったんですよね。それで、またも借りて(笑)チャレンジしたわけですが、後はどっぷりと…。

ゲーム内容は単純明快。キャラクターを作ってモンスターを倒してレベルを上げてアイテムを拾うだけ。一応、最後に悪の魔術師ワードナを倒すという目的はあるんだけれど、本当にゲームとしてそれしか目的がありません。冒険の世界も閉塞されたダンジョンだけ。攻略にしたって、ちょっとレベルを上げたら、後はエレベータに乗って下層まで行って落とし穴に落ちるだけ。それなのにいつまでもやっていられるもんねえ。

その後はCDSを除く全シリーズをやってきましたが、やっぱり最高です。何が最高かなのかと表現するのも難しいですが、いつやってもどっぷりはまってしまうっていうところが全てを物語っていると思います。シリーズ第一作がこの世に登場してから10年以上経ているって言うのに、あいも変わらず楽しめてしまうわけです。楽しめる理由はいろいろありますが、その事実にこのゲームの凄さが凝縮されてると思います。

同級生2
上の2作品から180度方向性が変わってしまった感じの作品ですが(笑)、これもUndoにとってはずすことのできない名作です。

ゲームの内容はこれも超有名。冬休みという期間内でいろんな女の子と仲良くなろう、という…これも単純だなあ(笑)

初めてやったエロゲーは、この前作「同級生」でした。当時かなりエポックな作品だったのは間違いないんですが、エロゲーなんてやったのはそれが初めてなのでその偉大さはいまいちわかりませんでした。でも、「エロゲーって結構遊べるんだな(&思ったよりエロくないんだな)」と思ったりしました。一応、つくりはいかにもエロゲーって感じの部分がいくつもありましたが。
そして「2」なわけですが、だいぶ変わりましたね。まず作品の作りがストーリー性を重視するようなりました。RPGとか「シナリオのあるゲーム」は結構やる機会はあったわけですが、当時はそんなの全然意識していませんでした。アドベンチャーなんて全然やったことが無かった気がするし。前作の「同級生」はある程度シナリオの「力」を持っていた作品でしたが、どこか「エロゲーのためのシナリオ」という感じがありました。しかし「2」は明らかに違い、ゲームの中で確かに物語りが進んでいるというのが感じられるんですね。エロゲーのためのシナリオではなく「ラブストーリーを見せよう」というのが強く感じられました。今では当たり前のような大量のヒロインも、ただ見せキャラとしてあるのではなく、それぞれがちゃんとしたストーリーを持った独立したヒロインとして成り立つように作られていて、全ての物語を楽しもう、とやる気をかきたてられたものです。
苦言を言えば、シナリオの密度が上がった分攻略スケジュールが厳しくなり、つまるところ難易度が上がったわけですが、逆に攻略の緻密さが散漫になりがちだった前作に比べて遊び応えが上がったと思います。
この作風が様々にアレンジされ、現在の多くのギャルゲー、エロゲーに受け継がれているわけで、いつか(というか既に?)この作品は越えられてしまう作品かもしれませんが、偉大な金字塔として評価はできると思います。
以後、ギャルゲーとか恋愛ゲーとかいろいろゲームは生まれてきたけど、「恋愛」をテーマとした作品でこれ以上のインパクトを感じた作品はないと思います。

この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO
凄いゲームです。テキストアドベンチャーゲームの歴史から考えても。

と、本気で思ってますよ。
当時、上の「同級生2」もあって「elfサイコー」とか言っていたUndoですが、このタイトルには最初はあまり興味は感じませんでした。でも、ソフ○ップで見たデモで何かが閃いたのです(笑)。何かがピーンと。まさにピーンという感じ。こんなのバッカリですな>Undo。でもマジにOPデモは痺れます。で、やってみたらこれが最高!なんというかもう、ストーリーの盛り上げ方が最高にうまいのです。特にシナリオにこだわる傾向になっていた頃だったので。
まあ、実はこれエロゲーなんですが。そんなの全然関係ない。面白いものは面白いのです!

ゲーム内容は、ちょっと複雑なシステムのアドベンチャーで、通常のマルチシナリオのアドベンチャーにおけるシナリオフローチャートを故意に表示させ、視覚的にシナリオを考えつつゲームを進めることができるというものです。じゃあ簡単なのか?というとそうでもありません。ゲームとして当然の「セーブ、ロードの概念」が無く、どこでゲームを中断してセーブしたポイントに戻っても、あくまでゲームは「一本のシナリオ」として進み続けるのです。そう、プレーヤー自身の行動さえゲームの中のシナリオに組み込まれているわけです。う〜む、説明しづらい(^^;

しかしこのゲームが凄いのはそこなのです。この作品に感銘を受けた最大のポイントは、シナリオがシステムを補完し、システムがシナリオを補完しているというところ。ユーザーが単にゲームに引っ張られるだけなゲームと違い、ユーザーとゲームが物語の中で影響をしあっているわけです。それが物語の深さを高めユーザーのプレーの幅、楽しさを広めてると思うのです。おそらくゲーム以外の媒体でこの作品の”面白さ”を表現することはできないだろうな(他のメディアに展開はされてるけど、どれもやっぱりクソだし)、というくらいなのです。
ゲームとしてそれ以上凄いことってないんじゃないかと思うんだけど、どうですか?意味不明なことを言ってますか?でもそこなんですよ。やってくれればわかる。ある意味、Undoが望むゲーム理論の体現でもあります。
稀有なシステムでありながら、古き良き古風なADV魂さえも抱合した、まさに傑作なタイトルだと思います。